2015.01.12 Monday

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    2011.09.07 Wednesday

    若返る女とふたたび

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       「おーい! おーい!」

      駅の階段を上っていたら聞き覚えのある声で呼ばれた。ふりかえると日に焼けた肌を大胆に露出して、短いスカートを履いた女性が立っている。おかしいな、こんな派手な女性と知り合ったことなんてあったかな、もしや逆ナンパか、などと考えたりしていると思い出した。小学校の同級生だ。大学生のころに何度か会ったのだけれど、そのときともまた変わっている。

      「あ、おお、よくぼくのことわかったね」

      「わかるよー、変わってないもん」

      「そっか、きみはその、変わったね」

      「そう? あ、ねぇねぇ、あたしこっちに帰ってきたからまたどこかで会うかもね!」

      「そうなの? それより、こっちにいなかったんだね」

      「そうそうー、東京にいたの。あ、メアド変わってないよね、じゃあまたねー!」

      と言ってわかれた。ぼくは帰りだったが、彼女は遊びに行くようだった。そのときはもう0時を回っていたような気がするが。

       ひとまず、久しぶりだったので、彼女にメールを送ってみることにした。だが、メアドは変わっていた。そして、ぼくも変えたはずだ。というわけで、もう会うこともなさそうだと思っていると、今日また会った。

       ちょっと街に出ようと思って駅に向かうと、駅でばったり。

      「ああ、いた」

      「や、びっくりしたー! どうしたのー、これからどっか行くの?」

      「……だよ」

      「え、なに聞こえないよ!」

      「ごめん、声がでなかった。ええと、ちょっと街まで」

      「あ、あたしもだよー。何しに行くの」

      「ええと、マッサージ……」

      「なにそれ、おじさんじゃん! やだー」

      「もう肩こっちゃって仕方ないんだよ。そっちは何しに」

      「あたし今日からバイトなの。外国人ばっかのハンバーガー屋さん。英語教えてもらうんだー」

      などと話しているとあっという間に電車は目的地に着いた。このときも彼女はバッチリメイクを決めて若々しい雰囲気を漂わせていた。それに引き換えぼくはマッサージ。生の英語を聴いて勉強して前向いて、歳をおうごとに溌溂としていく彼女を見ているとぼくもまた思うのだ。まだぼくだって若いじゃないか。溌溂としなきゃ。

       だが、とにかく、身体がかたいからマッサージはやってもらわなきゃと横になる。

      「あー、きもぢい」

       今日は寝ようかな。

      2011.09.07 Wednesday

      ここに獣がいる!

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          獣のにおいがする。

        近所の家の前を通ると、むわっとした獣っぽいにおいが漂っている。昔はこのあたりにもたぬきやらきつねがいたという話だが、近頃はまったく聞かない。にもかかわらず、この獣臭。なかなか嗅げるものじゃない。

        で、何がこんなにおいをさせているのかというと、犬だ。もともとは小さくてかわいらしい、だがすこしうるさいくらいの柴犬だった。ところが、たまに塀のわきに横たわっているのを見ると、もうそんな面影はない。吠えもしない。黒く爛れた皮膚が点々とし、眼球ももう黒い皮膚と一体化しているよう。目はおそらく見えていないだろう。久々にそんな姿を見るとぎょっとする。(おまえ、それで生きているのか……?)

        聞けば彼の世界は塀のなか半径50センチもない。日もあたらない、外も見えない、ただ見上げれば空がある。それだけだ。散歩も行ってるのかどうかわからない。それが彼の生活。この暑いなか、横たわって動かない彼を見ると、もう死んでいるようにしか見えない。動物愛護なんとかって団体が見たら、虐待だと言い出しかねない。ごはんも食べてるのかな。

        獣が獣であることを奪われ、だが強く漂わせる獣のにおい。ぼくはその悪臭に顔をしかめながらも、大きく息を吸う。そればっかりが塀の向こうにいる彼の存在感だから、めいっぱいに感じようと思う。

         ある日、あまり好き嫌いを言わない弟が一緒に犬の前を通ったときにつぶやいた。

        「おれ、あの家族は好きになれないな」

        「うん、そうだな」とぼくは答えた。うちで動物を飼うことができないから弟はペットをぞんざいに扱うのが許せないのだ。

         ぼくたちは、その犬への愛をこめて、「くさいっ!」と言いながら我が家に帰った。

        2011.09.07 Wednesday

        ブログの開始

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          ということでブログを立ち上げてみます

          おそらく日記のようなものになると思います

          楽しく書けたらいいな
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